ナマズ釣りとの出会い
初めてナマズを釣った、ナマズ釣りとの出会いの日は小学生の頃でした。友人に、小さな用水路の水門の落ち込みの中に、ミミズを付けた仕掛けを入れておくとナマズが釣れると教えてもらい試してみたところ、本当にたくさんのナマズが簡単に釣れました。
子供の頃は、なかなかナマズは釣ることができない魚だったので、とても嬉しかったのを覚えています。
その後、大人になり、バスフィッシングに夢中だった頃、いつもの野池で夕マズメにトップウォーターの釣りを楽しんだ後、暗くなってしまったので帰りじたくをしながら、なんとなく、普段は投げない遠浅の何もないポイントにオリザラを投げてみました。
すると、ドカンと言う音とともに急にバイトがあり、なんとナマズが釣れてしまいました。
それまで野池でナマズを釣ったことがなかったので、かなりびっくりしましたが、久しぶりのナマズとの出会いが嬉しかったのを覚えています。
そのまま、ルアーを投げてみると、またすぐにナマズが釣れました。ただ、あたりは完全に真っ暗になってしまっていたため、ペンシルだとうまく動かせなかったので、ライターの火のあかりで、ルアーをジッターバグに変えてみました。
ジッターバグは自分でアクションを付ける必要がなく、カップの音でだいたいのルアーの位置がわかるので、とても使いやすく感じます。
その後もバイトが続き、ほんの数十分で5匹ほどのナマズが釣れてしまいました。
あとになって分かったのですが、そのポイントのあたりだけが遠浅で底がやわらかい泥になっていて、ナマズが密集していたようです。
帰りがけに、試しに思い切りジャンプして地面を蹴ってみたところ、半径50メートルほどのポイントの中にいたナマズが驚いて一斉に動いたため、水面がザワッと波立つようになりました。
それほど、そのポイントにナマズが固まっていることがわかりました。
それからは、毎年夏になると、夜に一人でそのポイントに行き、ジッターバグを投げてナマズ釣りを楽しみました。その頃はルアーでナマズを釣っている人を見たこともなかったので、いつでもナマズがたくさん釣れました。

ナマズ釣りを再開し、魅力に気づく
その後、生活の変化などもありバス釣りをやめてしまったため、ナマズ釣りにも行かなくなりました。
それから数十年が経ち、久しぶりにあった友人がナマズ釣りをしているという話を聞いてびっくりします。色々と聞いてみると、ナマズ釣りはなかなか人気で、田んぼの周りの用水路で釣っているということでした。
そもそもナマズ釣りというジャンルが確立していることにも驚いたのですが、用水路で、しかも昼間でも釣れるという話に、あまり実感が湧きません。
バス釣りをやめて随分経ちますが、何故か久しぶりにルアーで魚を釣ってみたくなり、とりあえず簡単なタックルを用意して近所の用水路(正確には排水路)に行ってみました。
本当に久しぶりに投げるジッターバグは、うまくキャストできませんでしたが、なんとか川岸のアシの際に入れることが出来ました。
結局、その日はナマズを釣ることはできなかったのですが、後日にもう一度同じポイントに行きます。
今度は、数投して、ルアーをピックアップしようとした時に、久しぶりに聞く「バホッ」という魅力的な音とともにルアーが水中に引き込まれます。
釣れたのは50センチほどのナマズです。こんなに簡単に釣れたことにも驚きましたが、昼間に、トップウォータールアーで釣れたことにも本当にびっくりしました。
なんだか、急に、毎日のように釣りに行っていた頃のことを思い出しました。
それからは、昔を懐かしむようにタックルのことを調べたり、あちこち探して手に入れたり、釣り場を探して色々と出かけたりしながら、のんびりナマズ釣りを続けています。
最近では、気負わずに、近所で気軽に大迫力のトップの釣りが楽しめるナマズ釣りの魅力に改めて気が付きました。
今の自分の生活のリズムにナマズ釣りは合っているようで、ナマズ釣りの魅力にすっかりはまってしまいました。
